入学式
1時間目:幼蟲編
2時間目:蛹蟲編
3時間目:蟲使編
4時間目:揚羽編
5時間目:西館編
6時間目:夢美編・壱
7時間目:夢美編・弐
8時間目:成蟲編
9時間目:その他の攻略
10時間目:おまけの攻略
卒業式
「こんにちは。六時間目と七時間目の授業を担当します、南 優斗です」
「よろしくお願いします」
(良かった。初めて優しそうな先生が来てくれた)
「こんにちは。アンケートで要らん子と言われた南 優斗です」
「え……?」
「こんにちは。良い人だけどネタキャラと言われた南 優斗です」
「あ、あの……」
「こんにちは。10年後は老け過ぎと言われた南 優斗です」
「せ、先生。気をしっかり……」
「こんにちは。チベットで何があったの!?と言われた南 優斗です」
「あ……のぉ…………」
「こんにちは。夢美ちゃんとのシーンを一瞬で済まされたことで
爆笑と同情を誘ったらしい南 優斗です」
「………………………………」
「どうせ。俺宛に届くアンケートはこんなのばっかりだよ」
「や、やさぐれてる……」
*注:ごく一部、彼を応援するアンケートも届いております(笑)。
★point1:ルートに入るためには……★
「ま、そんなわけで六時間目は
夢美編・壱
、
七時間目は
夢美編・弐
を説明します」
「はぁ……よろしくお願いします…………」
「このルートの入り方は、もう他の先生から聞いてると思うけど、
一応復習しておこうか」
「えっと……
蛹蟲編の
【休日の過ごし方T】
を通過
して、
蟲使編の
【優斗の想い】
を通過
する、だったと思います」
「正解。ただ、注意するべき点は――――」
「
夢美さんの右腕の状態に関わらず夢美編・壱に行くことができる
、
ということですね」
「うん、その通り」
★point2:森の中の出会い★
「それじゃあ、夢美編・壱について具体的に説明しようと思うんだけど、
まずポイントとなるのは
スタート地点が二つある
ということ」
「
夢美さんの右腕に状態
によって、スタート地点が
【試練の始まりT】
と
【試練の始まりU】
のどちらかになるんですね」
「うん。結構重要なことだから、覚えておいてね」
「さて、それで重要なポイントについてなんだけど、
簡単にまとめるとこんな感じかな」
1、アゲハが登場しているかどうか
2、美弥香・唯と再会しているかどうか
3、子供を助けているかどうか
「子供?」
「それについては、もう少し後で説明するね。
重要……というか注意しないといけないのは、1番と2番なんだ」
「つまり、
蛹蟲編での行動が大きく関わってくる
ということですね」
「そういうこと。だから、条件が揃ってなかったら、
蛹蟲編からやり直さないといけない可能性も出てくるんだ」
「面倒ですね」
「これを試行錯誤してルートを発見するのが楽しいって人も
いるんだけどね」
「それで、アゲハさん、美弥香さん、唯さんについてですけど……」
「コンプリート狙いじゃなかったら、みんなと会っておいたほうがいいよ」
「つまり、
蛹蟲編の
【張り紙の場所T】
を通過してアゲハさんを
登場させておく
のが条件の一つ」
「もう一つは、
蛹蟲編の
【偶然の再会】
を通過して美弥香さんと唯さんと
再会しておく
ことですね」
「そういうこと」
「ただ、もう一つ付け足すのなら、アゲハちゃんと出会うかどうかは、
この夢美編・壱の中でも選択できるんだ」
「つまり、
アゲハさんが登場していないことが条件で発生する
イベントはない
という事ですか?」
「うん、アゲハちゃんは登場させておいても問題はないよ」
「ただし、美弥香ちゃんと唯ちゃんについては、
ちょっとだけ注意が必要なんだ」
「注意……つまり、
再会している場合と、再会していない場合で
変化するイベントがある
という事ですか?」
「そういうこと」
「やっぱり面倒ですね」
「まあ、このゲームはそういうのを探索するのが一つの特徴だからね」
「ともかく、メインルートを進むのなら、
みんなと会っておくのを忘れないでね」
「はい」
「さて、次に問題になってくるのが
森の中で出会う子供
の存在なんだ」
「こんな森の中に子供がいるんですか?」
「うん、これについては総当りでもあんまり苦労はしないと思うんだけど、
分岐のポイントとしては
【三叉の道V】
の先にある
【子供達のいる家】
を
通過すること
」
「そうすると、もう少し先にある
【生存者】
っていうスロットを選べるように
なるから、それを通過しておけばメインルート進行の条件のうちの一つが
成立するよ」
「
【生存者】
を通過しないことで発生するルートはあるんですか?」
「うん、あるよ。でも、それについては次の時間に説明するね」
「はい、分かりました」
★point3:腕の状態による分岐★
「この夢美編・壱は結構厄介な構造になってるんだけど、
その最大の理由は
夢美ちゃんの右腕の状態による分岐
なんだ」
「右腕の状態によって選べるスロットが違う、
発生するイベントが違うということですね」
「そういうこと。一例を挙げるなら――――
「先生……」
「い、いやっ、これが最初の大きな分岐点っていうか、
分かりやすいイベントなんだよっ!」
「ええ、分かってます。頭の中では分かってるんです……」
「と、とにかく説明すると、選択したスロットが同じでも、
右腕の状態によってはこうなったり――――」
「こうなったりもするってこと」
「コンプリートを目指す場合は、ちょっと手間が掛かりそうですね」
「夢美編・壱は結構マップも広いから尚の事ね」
「ところで、あの、先生……」
「ん?」
「夢美さんが蟲に襲われないようにイベントを進めてみたんですけど……」
「ちちちちちちちち違う違う違うっ! これは事故なんだっ!!」
「え、ええ、分かってます。頭ではちゃんと分かってるんです……」
★point4:注意すべきポイント★
「さ、さて、気を取り直して…………」
「はい……」
「続いては、夢美編・壱の注意すべきスロットについて、
幾つか解説していきます」
「まずは、
【蟲の繭】
以降のルートかな」
「選択できるスロットは、
【崖の上の木の実】
と
【研ぎ澄まされる感覚】
の
二つがありますね」
「その二つは常に選択できるスロットなんだけど、問題はその次なんだ。
どっちのスロットの先にも、夢美ちゃんの右腕の状態によって選択
できるかどうかが変わるスロット
があるからね」
「効率良くプレイするためには、どうすれば良いんでしょうか?」
「答えを言っちゃうと、
【試練の始まりT】
からのスタートしてる場合は
【研ぎ澄まされる感覚】
を
、
【試練の始まりU】
からのスタートしてる
場合
【崖の上の木の実】
を選ぶといいよ」
「なるほど。ちょっとやってみます。…………あっ、綺麗な湖が出ました」
「あ、わっ、夢美さんと優斗先生が素敵な関係に……
こ、これは、このまま見てもいいのかしら…………」
「あれ? 画面が真っ暗に……
ふ、普通はここにイベント絵とシーンが…………」
「こんにちは。夢美ちゃんとのシーンを一瞬で済まされたことで
爆笑と同情を誘ったらしい南 優斗です」
「す、すいませんすいませんっ!」
「いいんだよ。別に謝られることじゃないし。
どうせ俺なんてそういう役回りだし」
「ちくしょおぉーーっ! 開発期間なんて言葉は大嫌いだぁーーーっ!!」
「ま、またやさぐれちゃった……」
「はぁ……ともかく、そういうわけで次の説明。
【震える空気】
以降の進み方についていきます」
「選択できるスロットは、
【その地面に在ったもの】
と
【昆虫採集】
が
あるんだけど、注意しないといけないのは
【昆虫採集】
のほうなんだ」
「注意、ですか?」
「ちょっと理由があってね、
【試練の始まりT】
からスタートした場合、
こっちのルートを通ると――――」
「あ、夢美さんが…………」
「まぁ、そうなっちゃうんだ」
「それに、
【生存者】
のスロットは
【その地面に在ったもの】
のほうの
ルートにあるし、
メインルートを進行させるだけなら
【昆虫採集】
は
無視
したほうがいいよ」
「なるほど」
「次に問題になるのが
【結界の外へ】
っていうスロットだと思う」
「ここ、★が四つもあるんですね」
「パターンを説明するとこうだよ」
1、【試練の始まりT】からスタートしている状態でアゲハが同行している
2、【試練の始まりU】からスタートしている状態でアゲハが同行している
3、【試練の始まりT】からスタートしている状態でアゲハが同行していない
4、【試練の始まりU】からスタートしている状態でアゲハが同行していない
「あ、わりと単純ですね」
「要するに、
夢美ちゃんの右腕の状態と、
アゲハちゃんかいるかどうかの組み合わせ
だけってこと」
「森の中でアゲハちゃんと遭遇して同行させるのは、
そんなに難しくないよね?」
「はい、そっちは問題ありませんでした」
「……アゲハさんがいないと、大変なことになっちゃうみたいですし」
「うん、アゲハちゃんは必ず同行させてね」
「さて、次に厄介……っていうか、面倒なのが
【ひとときの休息】
だね。
ここは★が二つなんだけど、何が分岐条件なのかは会話から想像
できると思う」
「
美弥香さん達のことを知ってるかどうか
、ですね」
「そういうこと。条件そのものは難しくないんだけど、
分岐になってるスロットが…………」
「
蛹蟲編の
【偶然の再会】
ですね」
「まあ、要するに面倒なスロットだから、コンプリート狙いじゃなかったら
【偶然の再会】
は通過しておいたほうがいいよ」
「はい、そうしてます」
「次はちょっと特殊なんだけど、夢美編・壱には
【史郎の誘拐】
っていうスロットがあるんだ」
「どう特殊なんですか?」
「実はこのスロット、
史郎フラグ
関係なんだよね」
「
史郎フラグ
ということは、
西館編の
【死を超えた少女】
を
見てないと
【史郎の誘拐】
は選択できない
ということですか?」
「うん、そういうこと」
「運が良くないと、なかなか見られないイベントかもしれませんね」
「偶然、西館編に先に行ってる人は、何の苦労もないんだけどね」
「――と、そんなこんなで夢美編・壱もいよいよ終わりだね」
「最後の戦い、なんでしょうか……意外な人が敵になっちゃいました」
「スロット
【最強の蟲使い】
に用意されてる★は四つ。
パターンを説明するとこんな感じだよ」
1、【試練の始まりT】からスタートしている状態で子供を助けている
2、【試練の始まりU】からスタートしている状態で子供を助けている
3、【試練の始まりT】からスタートしている状態で子供を助けていない
4、【試練の始まりU】からスタートしている状態で子供を助けていない
「子供……つまり、
【生存者】
を通過したかどうかですね」
「条件が揃ってれば次のスロット
【Epilogue】
、
つまり
成蟲の章
へ――――」
「揃っていなかったら、容赦なくDEADENDですね」
「さてと、六時間目はこんなものかな。
夢美編・弐については、七時間目に説明しま――――」
「あれ、まだ授業やってたのね」
「こらこら、授業中は部外者入室禁止だよ」
「何よ、偉そうに……」
「んっ? 夢美編・壱まで終わって、次の時間は夢美編・弐に入るのね」
「そうだよ」
「いいわ。次の時間はあたしが先生やってあげる」
「え、ええっ!?」
「夢美編って名前なのに、あたしが説明しないなんて変でしょ」
「い、いや、次の時間も俺がやるってもう決まって……」
「あんたね、ちょっと読んでる人のことも考えなさいよ。
へたれた男に説明されるより、あたしみたいな可愛い女の子に
説明されるほうが、みんなも喜ぶでしょ」
「あの……みんなって誰なんですか?」
「細かいことは気にしない」
「気にするって……というか困るって。勝手なことされると――――」
「うるさい、童貞っ!
人 を オ ナ ペ ッ ト に す る な っ ! ! 」
「――――――――――――――――――――――――」
「せ、先生っ!? 優斗先生っ!?」
「さっ、邪魔者がいなくなったところで七時間目、始めるわよ」
「え、で、でも…………」
「始めるわよっ!」
「は、はいっ!」
(今までの中で、一番怖い先生かも…………)
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