入学式
1時間目:幼蟲編
2時間目:蛹蟲編
3時間目:蟲使編
4時間目:揚羽編
5時間目:西館編
6時間目:夢美編・壱
7時間目:夢美編・弐
8時間目:成蟲編
9時間目:その他の攻略
10時間目:おまけの攻略
卒業式
「それでは、三時間目も引き続き僕が授業を行いたいと思います」
「はい、よろしくお願いします」
「――と、その前に」
「はい?」
「貴女は学校に来ているというのに、何故私服なのですか?」
「えっ? な、何故って言われても、私、
洋服の差分がないし
ここの制服持ってませんし……」
「やはりそうですか」
「ですので、僕が貴女の制服を調達して来ました。
今後はこれを着て授業を受けてください」
「え、ええっ!? わざわざ
新しく描き起こした
持ってきたんですか!?」
「ここは学校です。やはり制服は必需品でしょう」
「レン先生って、もしかして制服萌――――」
「萌えません」
「そ、そうですか……」
「ともかく、時間が勿体無いです。早く着替えて来てください」
「はぁ……分かりました…………」
「まさかとは思いますが、お手伝いが必要ですか?」
「ひ、必要ありませんっ!」
〜10分後〜
「どうですか?」
「あの、これ……なんでサイズぴったりなんですか?」
「世の中、細かいことを気にしてはいけません」
「細かくないと思うんですけど……」
「いえ、細かいです。むしろ、今、大きな問題となっているのは――――」
「喋ってるときは首から上しか見えませんから、
あんまり変化がありませんね」
「ファンサービスということで、適度に全身を見せるよう努めてください」
「よく分かりませんけど、頑張ってみます……」
★point1:スタート地点が二つある★
「三時間目は蟲使編についての説明です。その名の通り――――」
「レン先生が大活躍するルートですか?」
「そう取ってもらっても構いません」
「あ、否定しないんだ」
「ここも
スタート地点が二つ
あるんですね」
「そうです。
発生するイベントの内容そのものはあまり変わりませんが、
夢美さんの右腕の状態が違います
」
「今後のイベントの中には、右腕の状態による細かい分岐が発生する
スロットが幾つもあるので――――」
「――それを回収するだけなら、このスタート地点からやり直す
ことができるということですね」
「その通りです」
★point2:蟲使編から繋がる先は……?★
「先に説明しておこうと思いますが、
蟲使編には以下のパターンがあります」
1、夢美編・壱に行く
2、西館編に行く
3、蟲使編でエンディングを迎える
「蟲使編で終わらない場合もあるんですね」
「はい。……しかし、実際に行けるかどうかは、
今までの行動にかかっています」
「
幼蟲編
、
蛹蟲編
の進み方が影響するってことですね」
「そうです」
「それじゃあ……まずは、
夢美編・壱
に行く方法を
知りたいんですけど…………」
「
夢美編・壱
に行くには、前提条件として
南 優斗と
二回デートしている
必要があります」
「つまり、
蛹蟲編の
【休日の過ごし方T】
を通過する必要が
あるということですね」
「はい。そのスロットを通過していれば、蟲使編の序盤にある
スロット
【優斗の想い】
が選べるようになります」
「そして、それを選びイベントを発生させると、
あとはほぼ一直線に夢美編・壱へと行けるはずです」
「蟲使編のスタート地点は関係ないんですか?」
「ありません。
どちらからスタートしていても、
夢美編・壱には行くことができます
」
「なるほど」
「続いて、西館編について説明しますが、
どちらかと言えばこちらのほうが厄介です」
「何しろ条件が、夢美さんが西の屋敷に行ったことがある、
というものなので…………」
「屋敷に行ったことがあるって……蛹蟲編ではそんなところに
行けるようなイベントはありませんよ?」
「はい、つまり――――」
「
幼蟲編
の段階で、屋敷に行っておかないといけない
んですね」
「そういう事になります」
「さらに厄介なのは、西館編に行くための条件はそれだけでは
ないという事です」
「他にもあるんですか?」
「夢美さんが西と会っている――つまり、幼蟲編で
【取引】
を通過している
必要があるのですが、それは蟲使編の
【作戦変更】
のスロットが選択
できるようになる条件でしかありません」
「
【作戦変更】
のスロットを選択すると、
夢美さんが西先生について思い出しますね」
「そのルートを進んでいくと、いずれ展開が三つに分岐すると思います」
「あ、夢美さんが……あ、あ、あ………………………………」
「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ……………………………………」
「なかなか酷いことをしますね」
「わ、わざとじゃないですよっ!
進んでいったらこうなっちゃったんですからっ!!」
「こういった展開を回避するためには、以下の二つがポイントになります」
1、夢美の右腕の状態はどうなっているか
2、優斗と一回目のデートをしているかどうか
「あれ、このイベントに、優斗さんとデートしてるかどうかが
関係してくるんですか?」
「はい。彼が直接このイベントに関わっているわけではないのですが、
結果的には彼とデートしていることで夢美さんは命を救われます」
「人生、何がどう影響してるか分からないものですね」
「まあ、本当は、西館編では北畠史郎が必ず出るにも関わらず、
南 優斗とデートしていないと、夢美さんと北畠史郎が知り合う
機会がなかったという事にあとから気付いたので、急遽こんな
分岐を入れただけなのですが……」
「せ、先生、その発言は…………」
「無能なシナリオライターのミスですね」
(この人、煉悟先生とは別の意味で危ない……)
★point3:蟲使編のエンディング★
「それでは、肝心の蟲使編についてお話していきましょうか」
「はい、お願いします」
「蟲使編で重要な分岐点は、
夢美さんが神武ビルに
潜入しているかどうか
、です」
「スロットの
【神武潜入T】
を通過したかどうか、ですね」
「そうです。しかし、今まで通ってきたルートによっては、
選択できない可能性もあります」
「私も選べないみたいです」
「選べない人は、神武美弥香と関わりすぎたのが原因ですね」
「関わりすぎ……あ、つまり、これが二時間目に言ってた、
美弥香さん達と再会しないことで発生するルートですね」
「はい。
【神武潜入T】
が選択できる条件は、
蛹蟲編の
【偶然の再会】
を通過していないこと
、となります」
「なるほど。こういう展開の変化があるんですね」
「しかし、実はこれだけではまだ不十分なのです」
「不十分?」
「神武ビルに潜入すればあとは一直線ですが、
一つだけ分岐となるスロットが存在しています」
「それを選択するかどうかで、その後の展開が大きく変わります」
「え〜と、プレイし直してみたんですけど……あ、これですね」
「私も選択できません」
「その分岐のスロットを選択するためには、夢美さんの右腕の状態が
関わってきます。つまり――――」
「
【仄暗い倉庫U】
のスタートからでないと、
このスロットは選択できないんですね」
「そういうことです」
「あれ? そうすると、つまり
【仄暗い倉庫T】
からスタートした場合は、
神武ビルに潜入してもしなくても、結果は同じということですか?」
「そうなりますね。神武ビルに潜入するのなら、
【仄暗い倉庫U】
から
スタートしたほうが無駄がなくて済みます」
「じゃあ、この無駄のあるままプレイしていくと………………」
「殺されますよ」
「そ、そうなんですか!?」
「僕に」
「先生っ!!?」
「そう大声を出さないでください。
何も夢美さんばかりに酷いことをしているわけではありません」
「僕は男女差別はしませんので」
「レン……恐ろしい子…………」
「誤解があるかもしれませんが、別に僕は自分の欲求のためにやって
いるわけではありません。
ルートによっては、そういう展開もあるということです」
「これ、もっと明るいエンディングはないですか? 心が温まるような」
「心が温まるかどうかはともかく、もう少しマシなエンディングはありますよ」
「その条件は……?」
「大まかに以下の二点に注意していれば問題ないでしょう」
1、夢美の右腕の状態はどうなっているか
2、美弥香や唯と再会しているかどうか
「やっぱり右腕の状態って重要なんですね」
「そうですね。ある意味、このゲームにおいての最重要ポイントと
言っても良いかもしれません」
「夢美編・壱はさらに右腕の状態によっての分岐が増えますから、
気を引きしめて臨んでください」
「はい、分かりました」
「それでは、僕の授業はここまでです」
「はい。色々ご指導いただき、ありがとうございました」
「あ、でも…………」
「何か?」
「蟲使編っていうわりには、レン先生、思ってたほど
活躍はしないみたいですね」
「いえ、していますよ」
「えっ、どのへんでですか?」
「そうですね。スロットで説明するなら、主に
【脱落】
あたりでしょうか」
「先生……それは…………」
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