【崎矢陀】
「ヒヒッ!! 最高の宴さ。俺の願いはなぁ、あの女を犯し抜いてやることなんだよぉ!!」
【アーク】
「なっ……」
崎矢陀の常規を逸した叫びに、アークは言葉を失っている。
【崎矢陀】
「小便と糞便ぶちまけて、泣き喚いてくたばるまで許さねえ……
あのクソフランス女にふさわしい格好で地面に這いつくばらせてやるぜぇ!!!」
【アーク】
「き……貴様……貴様ァアッ……!!」
衝撃の宣言に愕然としていた表情が、見る見る内に憤怒の形相へと変わっていく。
こめかみに浮かび上がる太い血管。
噛み砕かんばかりに奥歯を噛み締める鬼気迫る表情。
【アーク】
「貴様のような野良犬に……決して!! 決してそんなことはさせん!!」
【崎矢陀】
「っは!! ただの組織の飼い犬に何ができるってんだ? あア?
FRの最高特権は何者にも勝るはずだぜ?」
【アーク】
「お前の頭は異常だ。誰がそんな人間の意見を聞くものか!!」
【崎矢陀】
「へぇ〜……。アーク、お前、やけにあの女庇うけどよぉ……
もしかして、あいつに惚れてんのか?」
【アーク】
「ぬっ……!!」
【崎矢陀】
「っははぁ!! 図星か!? 図星かよ!! この黒人野郎が、
ピュアに恋愛中ですかぁ? ヒャッハハハ!!!」
【アーク】
「黙れッッ!! このイエローが……っ!!」
【紅葉】
「ね、ねえ……もうやめなよ、崎矢陀……」
一触即発の空気に、堪り兼ねて紅葉が間に入った。
今にも崎矢陀に飛びかかっていきそうだったアークが、紅葉の声にハッと冷静に返る。
だが崎矢陀は露骨に紅葉に嫌悪の目を向けた。
【崎矢陀】
「んだよ紅葉!! 邪魔すんじゃねぇ!!」
【紅葉】
「だ、だけどっ……!」
【アーク】
「よせ、崎矢陀。その女性はお前のパートナーなのであろう」
【崎矢陀】
「ぱーとなぁ? なんだそりゃ。
お前の国ではダッチワイフのことをパートナーって呼ぶのか?」
【紅葉】
「……ッ!」
崎矢陀の容赦ない暴言に紅葉の目が見開かれる。
その残酷な言葉に慣れてはいても、他人の目の前で貶められることには
耐えられないようだった。
そんな紅葉の顔を無表情に見下ろしていた崎矢陀は、ふと唇を猥雑に歪めた。
【崎矢陀】
「……そーだ。アーク、お前こいつ抱いてみるか?」
【アーク】
「なっ……!!」
【紅葉】
「さ、崎矢陀! 何言ってッ……キャァアアッッ!」
崎矢陀は紅葉を捕まえると、乱暴にその衣服を引き裂いた。
紅葉の白い乳房が露わになる。
崎矢陀の蛮行をずっと受けて来たというには、あまりに清純な肌だった。
【アーク】
「な、なんということを……」
【崎矢陀】
「なぁ? 紅葉。黒人のブツってのは、俺らと比べもんになんねえくらい
デカイらしいぜ? お前も試してみてぇだろうが」
【紅葉】
「ひ……ひどい……ッ」
【アーク】
「……この、狂人め……!!」