インタビュー



『EXTRAVAGANZA 〜蟲愛でる少女〜』発売後トーク!!


和泉万夜
シナリオ担当
上田メタヲ
キャラクターデザイン・原画担当



発売後トークその3

和泉万夜
 「まあ、ファンディスクはともかくとして、人気投票のお礼のほうを
  そろそろ考えないといけませんねぇ」
上田メタヲ
 「うーむ、蟲クン?」
和泉万夜
 「もはやぶっちり状態です」
上田メタヲ
 「まあ、それならそれで俺は描くのは楽そうだし。
  でも、俺はながたまさんの描いてくれた可愛い蟲くんが好きなんだけど」
和泉万夜
 「彼女が、『上田さんを差し置いてそんなことできません』と悲鳴上げます(笑)」
上田メタヲ
 「そんな事ないんだけどなあ(笑)」
和泉万夜
 「まあ、とにかく人気投票のお礼としてSSくらい書こうかと思ってたけど……
  こういうのが難易度高いんだってば;;」
上田メタヲ
 「蟲クンのイメージってもんがあるしね(笑)」
和泉万夜
 「最終的には女の子の誰かが来ると思ってたんだけどなぁ」
上田メタヲ
 「2位はレン、はまだいいとして……」
和泉万夜
 「3位はつんでれゆめみです(笑)」
上田メタヲ
 「ある意味、こっちのほうがショックだ。ネタに敗北した本編レギュラー達……」
和泉万夜
 「侮れません、ツンデレ……」
上田メタヲ
 「そして、4位が綾佳で5位が西先生か」
和泉万夜
 「どっちも特殊というか、一癖も二癖もあるキャラですな」
上田メタヲ
 「そういうのを差っ引いて……6位がユーリアとなるわけね」
和泉万夜
 「やっぱり根強いファンは多かったみたいで」
上田メタヲ
 「むう、実はどのへんがポイントなのか、俺がイマイチ掴んでなかったりして……」
和泉万夜
 「ツンテレツンテレ(笑)」
上田メタヲ
 「それは君の造語だ」
和泉万夜
 「……と、私も思っていたのですが、意外とあるみたいですよ」
上田メタヲ
 「世の中、何でも存在してるんだなあ」
和泉万夜
 「個人的に、意外と頑張ったのが夢美ですね。
  性格がコロコロ変わるから、もっと下になるんじゃないかと思ってた」
上田メタヲ
 「まあ、主人公ですからこのくらいは」
和泉万夜
 「ちょっと安心した」
上田メタヲ
 「夢美は三世代+ツンデレまで足せば1位だし、それで満足しとくよ」
和泉万夜
 「ゆめみーずが1位ということですね(笑)」
上田メタヲ
 「んむ」
和泉万夜
 「ただ、蛹蟲の章の夢美に関しては、西館編の強気な夢美限定の人も
  結構いるみたいです」
上田メタヲ
 「それも含めて彼女の魅力だ」
和泉万夜
 「んで、8位はやっぱり根強いファンがいたらしい唯、
  9位は見事なまでの堕ちっぷりがヒットしたらしい美弥香」
上田メタヲ
 「アゲハはギリギリ10位か〜〜……って、
  蟲愛オリジナルの女性キャラは10位以内に2人かい;」
和泉万夜
 「他のキャラのアクが強すぎたのかな〜。アゲハは意外と伸びませんでした」
上田メタヲ
 「それ以降は……まあネタとかなんだかんだ溜まってるようで(笑)」
和泉万夜
 「よく見てるなーと思うものも幾つか届いてマス」
上田メタヲ
 「確かに。でも、盛り上がってるみたいだからOK」
和泉万夜
 「あとはお礼のほうを頑張りましょう。何かしましょう」
上田メタヲ
 「おうよ。蟲クンの『ママとはじめてのおふろ』だな」
和泉万夜
 「だからそういうのは(ry」
上田メタヲ
 「ま、ユーザーの皆様には、まったりと楽しみにしてもらうという事で」
和泉万夜
 「うい。……ところで、実際のところ絵を描く暇ありますのん?」
上田メタヲ
 「今はそんなに忙しくもないから大丈夫だよ。
  玉響も終わったし、ぼちぼち休みとったし」
和泉万夜
 「ふむふむ」
上田メタヲ
 「そっちはどうよ。営業側に行って一ヶ月くらい経つ(*13)けど」

 *13:2006年10月23日時点で、和泉万夜は開発部から営業部へ転属している。
    現在は、広報のろ〜り〜、WEB担当のながたまとともに新しい仕事に勤しんでいる。

和泉万夜
 「なんだかんだでやる事いっぱいです。
  攻略記事を書いたりとか、開発部からの情報取りまとめたりとか」
上田メタヲ
 「頑張ってるようで何より」
和泉万夜
 「蟲愛だけでなく、式神、玉響、銃刀とあるから、結構な作業量ですわ。
  ……まあ、これは営業部も開発部も代わらんのですが」
上田メタヲ
 「まーね」
和泉万夜
 「だから、みんなの邪魔にならないように、ろ〜り〜君とながたまさんの
  手となり足となり」
上田メタヲ
 「嘘をつけ(笑)」
和泉万夜
 「いや、ホント。パイプラインも重要なお仕事の一つですよ。
  実際、開発部にいた時には見えてなかった部分が見えてきたりしてるし」
上田メタヲ
 「たとえば?」
和泉万夜
 「毎日、いっぱい電話がかかってくるなぁとか」
上田メタヲ
 「もう少し別のところ見んかい(笑)」
和泉万夜
 「えーっ、一番印象に残ってるのに〜。
  ……だいたい、真面目に話をし始めるとトークとして掲載できない(爆)」
上田メタヲ
 「そんなもんか」
和泉万夜
 「……というか、話し始めて5、6時間が経ってるけど、
  9割は外に出せない話になってる気がします」
上田メタヲ
 「トークなんてそんなもんです。使えるところだけ使いましょう」
和泉万夜
 「うーむ、外に出せる話とかだと、やっぱり蟲愛の攻略とかをこんなに豪華に
  出来てるのは、それをメインの仕事として集中できるからですね」
上田メタヲ
 「今までは、マスターアップした日に次の仕事に入ってたりしたからね」
和泉万夜
 「スクリプターとかグラフィッカーとか、そのへんはなかなか逃れられない運命」
上田メタヲ
 「今年は、特に前半は製品のリリースが集中したから」
和泉万夜
 「希望としては、やっぱり一本ちゃんと作って、発売日を過ぎたら
  そこからさらにアピールして、とやっていきたいのです」
上田メタヲ
 「うむ、そして蟲愛は気付けば一ヶ月経った」
和泉万夜
 「自分で製品を担当したからってのが一番大きな理由だけど、
  やっぱり色々やりやすかったですわ」
上田メタヲ
 「あと、こういうダーク系の作品は、笑いの方向に弄りやすいからね」
和泉万夜
 「ですね。おかげで優斗がちょっと不幸なことになりましたが(笑)」
上田メタヲ
 「本編でもサイトでも報われないキャラだなあ」
和泉万夜
 「アダルトシーンを一瞬で済まされたり」
上田メタヲ
 「予定はあったっけ?」
和泉万夜
 「余裕があればって事で、一時期イベント絵管理表の中に組み込んだことは
  あるけど、一週間と経たず消した気がする」
上田メタヲ
 「すまん。余裕はなかった」
和泉万夜
 「まー、このボリュームなら、たとえイベント絵が100枚あっても、
  別のシーンが優先して結局削られたかもしれませんけどね(笑)」
上田メタヲ
 「それはとてもあり得る話だ(笑)」
和泉万夜
 「……と、まあ、そんな感じで、営業側で元気にやっとりますです」
上田メタヲ
 「おー、これからも頑張れ」
和泉万夜
 「ういっさ……と、すんません。ちょっと電話」
上田メタヲ
 「おう」
和泉万夜
 「もしもし……………………おお………………おお、そういえば
  …………………………あっ、ちょっと待って!! ヤバイ、金がない…………はう、
  すんません。この埋め合わせはクリスマスに…………うい、でわでわ…………」
上田メタヲ
 「何の話だ(笑)」
和泉万夜
 「いや、そういえば今日は父の誕生日で、私がア●テノ●ルでケーキを買って
  帰るつもりだったんだけど財布の中が寂しかったことに今気付いた」
上田メタヲ
 「む、貸そうか?」
和泉万夜
 「んにゃ、クリスマスで埋め合わせする事にしたから(笑)」
上田メタヲ
 「さよか(笑)」
和泉万夜
 「おかしいなー。なんで無いのか……あっ、
  この前、黒木(*14)さんと飲みに行ったんだった」
上田メタヲ
 「ほう。打ち上げの代わり(*15)で?」

 *14:『EXTRAVAGANZA 〜蟲愛でる少女〜』では、グラフィックを担当。
    万夜を含めた後輩を色々な意味で受け止めてくれるおおらかな人。
    酒を飲ませると口数が多くなるのが特徴。よくゴチしてくれる(笑)。

 *15:蟲愛の打ち上げの日、和泉万夜は急性腸炎になり参加する事ができなかった。
    タイミング悪すぎ(汗)。


和泉万夜
 「そういうわけでもないのですが、何となくそういう流れで」
上田メタヲ
 「それで金が減ってたわけね」
和泉万夜
 「……………………」
上田メタヲ
 「ん?」
和泉万夜
 「いや、あん時、確かゴチになったわ(笑)」
上田メタヲ
 「おい(笑)」
和泉万夜
 「まー、この話はオシマイ。蟲愛に関係ないし」
上田メタヲ
 「始めたのは君だ」



和泉万夜
 「せっかくなので銃刀(*16)の話もしましょか。知りたいユーザーさんも多いと思うし」

 *16:ブラックサイクの次回作『銃刀(GUNKATANA)』のこと。
    上田メタヲが、企画、ディレクション、原画等を担当しており、現在誠意制作中。

上田メタヲ
 「うーん、話せることはまだ多くないんだけどね」
和泉万夜
 「今、状況はどんなもんですのん?」
上田メタヲ
 「あちこち電話したりメール書いたりプロット書いたりシナリオチェックしたり。
  あとはぼちぼちキャラクターデザインを続けてたりとか。今回はグラフィッカー
  のみんなの厳しいチェックを受けながら(笑)」
和泉万夜
 「あーっ、ちょろっとだけ作業してるの見た気がする」
上田メタヲ
 「まだ、本格的に動き出してるわけじゃないから、シナリオ読んでもらったりして
  銃刀がどういうものなのか知ってもらってるところかな」
和泉万夜
 「シナリオがほぼ完成してるのは、今後の作業的に楽ですね」
上田メタヲ
 「だね〜。もっとも、単なる読み物じゃない予定だから、
  そっちの作業が大変なんだけど」
和泉万夜
 「不整合のチェックとか、ゲームシステムとの融合具合とかですね」
上田メタヲ
 「シナリオは難しいよ」
和泉万夜
 「難しいよ(笑)。……それ以外の作業としては?」
上田メタヲ
 「あとは、音楽とか音声の発注したり。そうそう、今回もデンカレさんには好き放題
  希望を出させていただきました。ファンの皆様はお楽しみに。あと、声優さんは
  うちでは初めてお願いする人も混じってる。混じる、予定(笑)」
和泉万夜
 「んむ、楽しみ」
上田メタヲ
 「断られなければだけど(汗)」
和泉万夜
 「そうならないよう祈っときます(笑)」
上田メタヲ
 「……と、まあ、現在の進行度はそんなものかな。
  まだ、プログラマーさんとの打ち合わせとかできる状況じゃないし」
和泉万夜
 「仕様の固めなおしも必要っしょ?」
上田メタヲ
 「うむ、ぶっちゃけ蟲愛をやってる間に仕様をだいぶ忘れてる(笑)」
和泉万夜
 「そうじゃないかと思ってたんだ」
上田メタヲ
 「それに、システムグラフィックとかは、銃刀でやろうと思ってたものを
  蟲愛に使っちゃったからね」
和泉万夜
 「ああ、そうだったそうだった」
上田メタヲ
 「ネタは温めない性格だから……使ってナンボです」
和泉万夜
 「私は温めすぎるタイプだからなぁ。そのまま腐らせてしまう事も多い。
  蟲愛みたいに、突発的なシナリオのほうが完成は早いかもしれんです」
上田メタヲ
 「プロット書かないんだっけ?」
和泉万夜
 「書かないですね。プロットがあっても、実際にシナリオを書いていくと、
  キャラクターとズレてしまう事が多くて」
上田メタヲ
 「それも一つのやり方ではある」
和泉万夜
 「ともあれ銃刀は……語れることはこのくらい?」
上田メタヲ
 「うーんうーんうーん、だ、台本出しがそろそろかな」
和泉万夜
 「ああ、そういえば……。今までのプロジェクトと比べるとだいぶ早いですね」
上田メタヲ
 「今回は、できるだけ早く収録を済ませてボイスを手元に……」
和泉万夜
 「ボイスが素材としてあると、色々なことに使えますからね。
  サイトのサンプルボイスとかムービーとか体験版とか」
上田メタヲ
 「やりたい事はいっぱいある。アイデアもいっぱい出る。今が一番楽しい時期だ!」
和泉万夜
 「本格的に始まると現実が見えてくるからね;;」
上田メタヲ
 「キャラデザ、仕様の打ち合わせ、必要素材の確保、やることはいっぱいだ」
和泉万夜
 「イメージ画とかが欲しいです、先生」
上田メタヲ
 「頑張って用意するよ。プログラマーさんからも言われてるし」
和泉万夜
 「よろしくです」
上田メタヲ
 「さて……気付けば外が真っ暗なんですけど」
和泉万夜
 「喋りましたなー、今回も」
上田メタヲ
 「あとは君がこれをまとめてサイトに出せばOKだね」
和泉万夜
 「まとめるの大変そうだなぁ;;」
上田メタヲ
 「今やそれが君の仕事だ」
和泉万夜
 「おーっ、頑張るよーっ」
上田メタヲ
 「それじゃあ、このへんでお開きということで」
和泉万夜
 「はーい、お疲れ様でしたー」
上田メタヲ
 「お疲れさーん」
おしまい♪
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