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其の壱  其の弐  其の参

思考回路は、とっくに吹っ飛んでいた。
頭の中は真っ白で、ただただ、俺自身に伝わってくる快い刺激と格闘している。

ふと――――
首筋に何度もキスをしていた綺來が、視界から消えた。

かと思うと――――
綺來は両膝をつき、ズボンの隙間から覗く俺のモノを見つめていた。

【綺來】
 「はぁっ……あったかいっ」

言葉を洩らすたびにかかる熱い吐息が、俺の脳髄をも甘く痺れさせていく。

ちゅっ……ちゅっ……
首筋にしていたキスのように、俺のモノにキスをはじめる。
その唇はとても柔らかかった。
今にも、屹立する肉柱からなにかがこみあげてきそうな錯覚に襲われる。

綺來の舌が、ぺろり――と、赤黒い先端を舐めた。
滴る先走りが綺來の唾液と混ざり合い、透明な糸が
つぅっと唇から俺の先端にかけてをつなぎ合わせた。

【綺來】
 「んふふふ……さぁ……食べてあげるね♪」

裏筋から先端にかけてを舌で刺激してから……あんむ
と口の中に含み、顔を沈めていく。

【綺來】
 「んっ……んちゅ……ちゅぱっ……はぁっん、んんっ、ずちゅっ……」

飴玉をしゃぶるような感じで俺のモノをねぶり、口の中で
唾液を含んだ舌をひらひらと躍らせた。