【音美】
「んぁ……あ、あたしも……なんだか……」
音美は空いてる方の手で、浴衣の前をはだけはじめた。
【音美】
「なんか……胸が苦しくて……せつなくて……」
甘酸っぱい吐息の香りが間近に迫ってくる。
【音美】
「ほら……こんなにドキドキしてるの」
そういって、音美は俺の手を、みずからの左の乳房へ導いた。
【司颯】
「――――――――――――!!」
むにゅっ。
その、とほうもなく柔らかい感触に、心臓を鷲掴みにされた。
まだ成熟していない、小さな胸なのに。
それなのに、驚くほど柔らかい。
音美の鼓動を確かめるどころじゃない。
俺自身の心臓がバクバクいってる。
喉もとまでせりあがって、口から飛び出しちまいそうだ。
俺は。
なにがしかの罪悪感を覚えながら、小さな乳房をゆっくり、ゆっくりと揉みしだいた。
――なにやってんだろう、俺。
ダチの妹と……夜中に、こんなことを……。
だが、考えてみたってはじまらない。
それに――そんなことを忘れさせるくらい、音美の乳房は揉み甲斐があった。
まだ未発達でボリュームがないのに、柔らかい。
それに、どうやらかなり敏感らしい。
【音美】
「ひ……ぁんっ……だ、駄目だよぉ……そんな……乱暴にしちゃ……!」
音美がカン高いあえぎを洩らす。
【司颯】
「ぅ……す、すまん……」
俺は乳房を揉む手の力をゆるめた。
|
|