先輩はスカートをまくりあげ、お尻を向けた。
蜜に濡れた下着は太腿のあたりにあり、
先輩は恥ずかしそうにそれを膝のあたりまで引く。
そして、手足を床についたまま、肩越しに俺の方へと振り返った。
【綾乃】
「お願い……きて、ください、昂月さん……」
誘うようなまなざし。
鼓膜にねっとりとからみつくような声。
【司颯】
「あ、あぁ―――――」
俺は膝をついたまま、先輩ににじり寄っていく。
突き出されたお尻――太腿のつけ根にひそむ、淡い翳りを帯びたもの。
それは、幾重にも折り重なった肉の花弁だった。
今は愛蜜にまみれ、光輝を放っている。
――つぷり。
その光輝の中心に、俺は指を挿し入れた。
熱い――とほうもなく熱い。
煮えたぎったぬかるみに指を突っこんだかのようだった。
【綾乃】
「ふぁ……んっ、はぁ……っ……」
華原先輩が歓喜のあえぎを洩らし背を仰け反らせた。
【綾乃】
「昂月さん……ぁあ……っ……お願い……しますぅ〜……」
甘い鼻にかかった声。一途に強請る瞳。
俺は息を飲むと、肉柱に右手を添えた。
先走りに塗れた先端を、愛液まみれの蜜壺の入口になじませる。
小鳥がエサをついばむような軽い動き。
次いで、先端だけを蜜壺に潜りこませる――。
【綾乃】
「あ……ぁん……駄目です、焦らさないで……」
切ないあえぎを洩らしつつ、先輩は振り返って俺を見た。
長い睫が打ち震えている。
瞳が潤んで、今にも涙がこぼれ落ちそうだ。
【司颯】
「あ、ああ――――」
言われるまま、俺は先輩を刺し貫いた。
【綾乃】
「くぅ……ん、んく、ふぁ―――――」
かすかに痛みを感じたような声音。
だが、俺は挿入をやめない。
ずぶずぶと、熱く煮えたぎった蜜壺へ、俺自身を埋没させていく。
先端がなにかをこじ開けていくような感覚があった。
【綾乃】
「んあぁっ……昂月さん……、昂月さんが、中に……んく、はぁ……ンっ……」
先輩があえぎながら空気をむさぼる。
その声に励まされるようにして、俺は深く深く挿入した。
やがて――俺と先輩は、ひとつに繋がった。
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