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其の壱  其の弐

先輩はスカートをまくりあげ、お尻を向けた。
蜜に濡れた下着は太腿のあたりにあり、
先輩は恥ずかしそうにそれを膝のあたりまで引く。
そして、手足を床についたまま、肩越しに俺の方へと振り返った。

【綾乃】
 「お願い……きて、ください、昂月さん……」

誘うようなまなざし。
鼓膜にねっとりとからみつくような声。

【司颯】
 「あ、あぁ―――――」

俺は膝をついたまま、先輩ににじり寄っていく。
突き出されたお尻――太腿のつけ根にひそむ、淡い翳りを帯びたもの。
それは、幾重にも折り重なった肉の花弁だった。
今は愛蜜にまみれ、光輝を放っている。

――つぷり。
その光輝の中心に、俺は指を挿し入れた。
熱い――とほうもなく熱い。
煮えたぎったぬかるみに指を突っこんだかのようだった。

【綾乃】
 「ふぁ……んっ、はぁ……っ……」

華原先輩が歓喜のあえぎを洩らし背を仰け反らせた。

【綾乃】
 「昂月さん……ぁあ……っ……お願い……しますぅ〜……」

甘い鼻にかかった声。一途に強請る瞳。
俺は息を飲むと、肉柱に右手を添えた。
先走りに塗れた先端を、愛液まみれの蜜壺の入口になじませる。
小鳥がエサをついばむような軽い動き。
次いで、先端だけを蜜壺に潜りこませる――。

【綾乃】
 「あ……ぁん……駄目です、焦らさないで……」

切ないあえぎを洩らしつつ、先輩は振り返って俺を見た。
長い睫が打ち震えている。
瞳が潤んで、今にも涙がこぼれ落ちそうだ。

【司颯】
 「あ、ああ――――」

言われるまま、俺は先輩を刺し貫いた。

【綾乃】
 「くぅ……ん、んく、ふぁ―――――」

かすかに痛みを感じたような声音。
だが、俺は挿入をやめない。
ずぶずぶと、熱く煮えたぎった蜜壺へ、俺自身を埋没させていく。
先端がなにかをこじ開けていくような感覚があった。

【綾乃】
 「んあぁっ……昂月さん……、昂月さんが、中に……んく、はぁ……ンっ……」

先輩があえぎながら空気をむさぼる。
その声に励まされるようにして、俺は深く深く挿入した。

やがて――俺と先輩は、ひとつに繋がった。