公博
「つっても、会長別にスタイル悪いってわけじゃないだろ」

むしろこの学校でNo.1って呼び声高いとか、
昔自分で自慢してたような……。


「そりゃね。才色兼備といえばこの私だけども」

公博
「否定しないところがやっぱりあなた様ですよ」

当然だと誇らしげに微笑んでみせる。


「それで」

いつの間にか食が止まっていた俺同様に、会長もフォ
ークを置いて食事を中断した。


「何か相談事でも?」

クロスで弁当箱を包みながら、あっさりと俺が昼休み
にわざわざここを訪れた理由を嗅ぎ付けて来た。


「聞くだけなら喜んで。要望があるのなら期待はする
な。以上の条件を了承した上で、さあどうぞ」

肩肘をつきどっしりと構え、すっかり聞き手に回る準
備を整えてている。

ご丁寧に、自身の役回りにある程度の線引きまでをし
て。

公博
「えーっと……実は」