「うお〜、今回も始まったな」
「そうですわね。でも始まって突然ですが、
悲しいお知らせがありますわ」
「ん? なんだなんだ?」
「実はこのコーナー今回で終わりですのよ」
「なにぃ〜〜〜〜〜!!」
「新しい攻略キャラしか紹介しないなんて、
おーぼーだぞおーぼー!!」
「こっこちゃん。ここで暴れてもしょうがないですわ。
取り合えずゲストを紹介しましょう」
「くそぉ、後でこの企画考えたやつに“三年殺し”
してやる……ブツブツブツ」
「では、早速登場お願いしますわ。どうぞ〜」
「わは〜☆ 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」
「うわっ、ネタが古いぞ!!」
「いきなり強烈ですわね……」
「みゅ? どうしたの、二人とも?」
「なんでもありませんわよ。まずは自己紹介からお願いしますわ」
「ボクは未有! 葛葉未有っていうんだ!」
「未有は俺たちと同じで、瑠璃様の式神なんだよな」
「ううん、パパの式神だよ♪」
「……あれ? おかしいな、資料にはちゃんと瑠璃様の式神って」

――ペラペラペラ

「はぁ、ここではちゃんと正しい情報を言わなきゃダメでしょ」
「未有ちゃんは正真正銘、瑠璃様に使役されている式神ですわよ」
「ただ、任務がツカサさんのサポートですから、
ツカサさんの式神のように振舞っているだけですわ」
「う〜ん、そういうことになるのかなぁ……」
「なんだよ! オレが間違ってるわけじゃないじゃんかよ〜〜!?」
「うわっ! こっこが怒った!」
「てか、なんでツカサがパパなんだ? 意味わかんねーぞ!!」
「だってパパはパパだもん! 
ボクとパパはふか〜い絆で結ばれてるんだよ」
「ついこの間生まれたばかりの癖に生意気ですわ」
「そうだぞ、オレらなんかもう十何年もツカサと暮らしてんだからな!」
「むう、そんなの関係ないもん! 
ボクの想いはこっこたちの一万倍だから一瞬で追い越しちゃうもん!」
「なんだとー! ツカサのことならなんでもお見通しだぞ! 
エロ本の隠し場所だって知ってるしな」
「みゅ!? ぱ、パパはそんないかがわしいもの持ってないもん!! 
パパにはボクがいればいいんだもん!」
「へっ、それはどうかな……ツカサだって瑠璃様みたいな
“ぐらまらす”な女の人がいいって言うんじゃねえか?」
「うにゅ〜〜〜!! 
こっこなんて、つるっつるてんの“ひんにゅ〜”じゃない!!」
「なんだと〜!? やるか、この新米式神め!!」
「やってやろうじゃない! このちんちくりん式神!!」
「しつこいぞっ、この〜〜〜〜!!」
「うりゃあ〜〜〜〜!!」

――ドカッ、バキ、ゴボッ!

「はぁ、未有ちゃんは見ての通り、明るくて元気な娘なんですけど、
嫉妬深くて、ツカサさん命で、最近流行の“ヤンデレ”がちょっぴり
入っているらしいですわ」
「我侭な娘とイチャイチャしたいという変態の皆様は
ぜひプレイするといいですわ〜〜」
「うみゅ!? もうはっこが締めに入ってるよ!!」
「あら? 気付かれてしまいましたわ。
では、見所を教えて頂きましょうか」
「あ、ええと、やっぱりボクとパパの熱々ぶりを見て欲しいな」
「パパのためなら、火の中、水の中、
歪の中どんなところにでも行っちゃうよ♪」
「ここまで、素直に愛情表現すると、逆に清々しいですわね。
ではこの辺でごきげんよう」
「バイバ〜〜イ」
「オレだって、オレだってなぁ…………おぉ!
もういねぇ!! お〜い、待ってくれよ〜〜」