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……?
なんだ、この、なんとも言えないむず痒いような、
それでいて心地良くもある感覚は……?
……なんて言ったらいいのだろう。
俺の敏感な部分を、軟体生物のようなものが這い回っているような。
滑らかで柔らかい張りのある物体が撫で上げてくれるような。
時折、強く吸いこまれるような……。
……そう言えば、俺は寝てたんじゃなかったのか?
いつもと変わらぬ野営地の天幕の中で……。
半ば慌てたように目を覚ました俺の視界に飛び込んできたのは、
俺のモノに口をつけているアンドロイド5号の姿だった。
【アンドロイド5号】
朝の起き抜けで持ち主の意を介さずに隆々とそそり起っている
俺の分身を丁寧に舐めしゃぶるアンドロイド5号。
【アンドロイド5号】
「んちゅっ、くちゅっ、……ぷはぁっ。 なんでしょうか、皇ヶ崎司令」
【皇ヶ崎】
「その、君は一体、何を……」
【アンドロイド5号】
何をしているんだ、と問おうとした俺の言葉をすべてを察しているとでも
言いたげなアンドロイド5号の言葉が遮る。
【アンドロイド5号】
アンドロイド5号は、自分のしていることがさも当たり前だ、とでも言いたげに
トンでもないことをさらりと言ってのけた。
【皇ヶ崎】
「いやそうじゃなくて、何故君が、その……」
【アンドロイド5号】
「何故、私が司令の男性器にご奉仕しているか、と言うことですか?」
【皇ヶ崎】
「あ、ああ」
俺はアンドロイド5号の口から発せられた明け透けな言葉に面喰らいながら頷いた。
【アンドロイド5号】
【アンドロイド5号】
「ですので、これは私にとっては通常の運用として定義されていることなのです」
【アンドロイド5号】
【皇ヶ崎】
「お、おい、ちょっと……、うわっ……」
……ああ、アンドロイド5号もか。
アンドロイド5号も、なのか……。
アンドロイド5号達TGSにセクサロイドとしての機能を併載してテストすることを計画
した見知らぬ人物のことを俺は心の中で心底呪った。
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