【皇ヶ崎】
 「お、おい……おまえたち……そんなことまで……」


二人は仲良く、俺の勃起したペニスに舌を伸ばして、なめてくる。

【もえぎ】
 「……お嫌なのですか……?」

【皇ヶ崎】
  「そんなことはない、俺はとても嬉しいが……
おまえたちこそ嫌じゃないのか? 汚いだろう?」

【もえぎ】
 「汚くなんてありませんわ。 ……むしろ、とても愛おしい」


もえぎとそんな会話をしている間にも、くるみの舌が亀頭をチロチロと刺激する。

【くるみ】
 「れろれろっ、ぴちゃっ」

【皇ヶ崎】
 「お、おおおっ」

【くるみ】
 「こうすると、気持ちいい? ね? どう?」

【皇ヶ崎】
 「そ、そりゃもう、信じられないぐらい気持ちいい」


嘘ではない。
さっきのキス合戦の時にも思ったが、こいつらの舌の感触は、並じゃない。
最高級の絹の感触とでも言おうか。
人間の舌とそっくりでありながら、微妙にそれ以上になめらかで、
適度にざらっとしていて……しかもよく動く。

【もえぎ】
 「それならもっともっと気持ちよくしてさしあげますわね」

二人は会話をうち切り、一心不乱に舌での奉仕に熱中する。
同時に手でも睾丸を優しく揉んでくる。

【もえぎ】
 「……れろっ……ぴちゃ……」

【くるみ】
 「ん……む……んん……」


まるで美味しいアイスキャンディーかなにかのように二人は幸せそうに俺のペニスを
なめていたが、その表情が次第に恍惚としてくる。

【もえぎ】
 「はあぁん……ああん……」

【くるみ】
 「あはあっ、はぁんっ……」


二人とも明らかに興奮している。
おい、俺はこいつらに、まだ何もしていないぞ?
ただ性器をなめるだけで、こいつらそんなに興奮してしまったのか。
なんてエッチで……そして可愛い子たちなんだろう……。

【もえぎ】
 「ちろっ、れろっ」

【くるみ】
 「ぺろっ、ぴちゃっ」


感じてはいても、だからといって舌をとめることはない。
二人の舌は休むことを知らず、俺の陰茎を、亀頭を、刺激し続ける。
しかもこんな可愛い顔で、感じている顔で、奉仕されているのだ。
これでこっちも興奮しなかったら嘘だ。

フェラチオというのは実に不思議なもので、単に触覚の刺激がよければ
それでいいというものじゃない。
相手がひざまずき、奉仕してくれる、その姿を見下ろす視覚刺激や、
精神的な充足感も重要だ。
その点、これ以上の素敵なフェラがあるだろうか?

【もえぎ】
 「……ぺろーっ」

【くるみ】
 「れろれろれろ……」

【皇ヶ崎】
 「おおおおっ……」


左右から同時に陰茎をなめあげられ、交互に亀頭を口にふくまれる。
歯をたてることなく、唇と舌と口腔がほどよくペニスに圧力を加えてくる。

【皇ヶ崎】
 「うううっくうっ」

ちょっと気を抜くと、もう発射してしまいそうだ。
早く発射しては男の沽券にかかわると、必死に我慢する。
だが俺のそんな考えを読んだかのようにもえぎが言った。
……いや、くるみかな? もうどちらかわからないほど、気持ちよすぎる。