アゲハ
「ひいっ!? こ、今度は何するのよおぉぉっ!!」
近付いて来るのは、ウツボカズラのような形をした緑色の触手。
先端部は透明の容器のようになっていて、中に白い液体がたっぷりと詰まっていた。
史郎
「はははっ、簡単だよ」
史郎
「お腹の中にどれだけ溜め込めるかを調べるだけだから……」
アゲハ
「た、溜め込むって……」
史郎
「ギリギリまで入れるからちょっと苦しいかもしれないけど、我慢してね」
アゲハ
「いやああぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!!」
触手のストローのように細くなった部分が、アゲハの膣口に差し込まれる。
――と、それがじわじわと伸びていき、やがて処女膜の手前まで到達する。
アゲハ
「う、ぎっ!? い、たあぁぁっ!!」
史郎
「こいつは伸びるのが遅いからね」
史郎
「まぁ、ゆっくりと散らしてあげるよ」
アゲハ
「や、だっ! ゆるし、て……バージンはぁぁ……バージンだけは
許してよおぉぉっ!!」
アゲハ
「ひぎいぃぃぃぃぃっ!!!?」
ブチブチと肉を引きちぎるようにして、アゲハの処女膜が破られていく。
身を裂かれるような痛みが断続的に襲い掛かり、そのたびにアゲハの体が
痙攣したように震えた。
アゲハ
「い、がぁっ! こ、こんなので……あぐぁっ、こんなので、バージン……
アタシのぉ……ばーじん……ばー……じ、ぃ………………………………」
痛みよりも悲しみが勝ったのか、アゲハの声がどんどん小さくなっていく。
表情には少しずつ諦めの色が見え始め、やがては観念したようにまぶたを閉じた。
結合部からはじわりと血が滲んでいたが、見て確かめる気力もないようだった……。
史郎
「ん、着いたね」
ストローの先端が子宮までたどり着いたのを確認して、史郎が次の行動に移った。
触手の内部に溜めていた粘液を、ストローを通してアゲハの体内に送り込み始める。
アゲハはびくっと体を震わせたが、もはや反応する力も残されていないのか、
されるがままになっていた。
――もう、どうでもいい。
凄惨な実験の果てに処女まで失い、それでも尚、実験の道具としか扱われない以上、
抵抗や我慢などするだけ無意味だ。
何もせず、何も感じず、何も考えない。
人形のようにしていたほうがまだ楽だと、アゲハはそんな――――
――甘い考えを抱いていた。
アゲハ
「う、ぶっ…………」
下腹部から伝わってくる圧迫感に、アゲハはげっぷのような声を漏らした。
ふと気がつけば、体内にドロドロの粘液が溜まっているのが感じられる。
アゲハは、なるべく意識を向けないように努めたが、じわじわと広がってくる苦痛は、
簡単に無視できるようなものではなかった。
アゲハ
「あ、はっ……ぐ、うあぁ………………」
膣内が粘液によって満たされ、下腹がぷっくりと膨らむ。
だが、それでも触手からの注入は止まる事がなく、限界を超えてアゲハの腹を
膨らませ始めていた。
アゲハ
「げぅっ……お、ぐ…………ッ…………!」
何もしない。
アゲハ
「う、ぶぇっ……え、ごっ……ぼっ…………!」
何も感じない。
アゲハ
「がっ、あぁ、ぎっ……ひ、ぎあぁっ…………!」
何も考えない。
アゲハ
「うぐあぁっ、はっ、ああおおぉっ……がああっ!」
――無理だッ!!
アゲハ
「やめ、でぇっ……ぐ、るじ……いいぃぃぃっ!!」
史郎
「大丈夫大丈夫。まだ全然余裕だよ」
アゲハ
「無理ぃ……も、むりぃぃぃぃぃっ!!!」
アゲハ
「はぎっ、ぐ、げっ…………ぐうううぅぅっ!!」
注入される粘液が内側から腹を押し上げ、アゲハが獣のような声を漏らす。
下腹は風船のように膨らんでいき、それに合わせて苦痛が増していく。
やがて、アゲハは妊婦のような姿に変わり、それでも尚注ぎ込まれる粘液に、
今日何度目か分からない狂気に達した。
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