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リラ

「慌てないで。すぐにわかるわ」



その言葉通りだった。

スーツが、足のつま先から首の方へ、
風理の身体を絞るように締めつけてきた。



風理

「あ、ぐ――くぁ、な、なんだ、あぁあっ!
ス、スーツが!?」



風理

「アァッ! し、締めつけられる!?
馬鹿な、くああぁぁあっっ!!」



リラ

「ちょっと緩んでたみたいだから。どう?」



スーツは首元までぴっちりと締めつけ終わった。
と、マスクの内側に、スーツの中に溜まっていた汗が流れ込んだ。