プロデューサーのアルです。今回は設定の補足ページを作りました。
こちらのノートページでは、こうしたゲームの補足情報なども展開します。
このゲームに登場するまでの祈背島とコウミガミは、次のような歴史を辿ります。
神代、出雲の蛇神の分霊が瀬戸内の海に浮かぶ小島へと渡る
古代までに人が移り住み、人々は主に兄妹間で婚姻を交わす
分霊はその地の守り神「蛇神様」と呼ばれる
やがて律令時代になると島は栄え、
蛇神は多産の土地神「コウミガミ」として手厚く奉られる
そして、誰ともなくこの島を
「夫婦であり兄妹であるふたりを示す“いもせ(妹背)”」
より「いもせのしま」と呼び始める
しかし、中世に入ると水軍=海賊の登場と共に島の人口が減っていく
戦国時代になるとますます人はいなくなり、神の存在は忘れられる――
太閤秀吉によって天下が統一される頃、神蛇家の始祖となる兄妹が島へと流れ着く
コウミガミはもう一度神として崇められることを望み、彼らに思いを託す
するとそれは叶い、再び多産の神として奉られ、「巳重神社」が建立される
近世への扉が開かれると島は賑わいを取り戻し、平和な時代が訪れた――
近代に入ると、九鬼家が島へと渡ってくる
彼らによって齎された外来文化が、人々に近親婚を疎ましく思わせ始める
また、コウミガミは自身を奉る神蛇家に
九鬼家の血が混じったことに、怒り心頭――
こうして、大正というひとつの時代が終わりに近づき、
新たな時代が訪れようとする
次回は、神蛇家や九鬼家の補足説明を展開します。
更に補足!
ティザーサイト公開時に登場したのは蒼碧の≪玉≫とその中に宿る蛇でした。
これは『コウミガミ』のプロジェクトに参加する際、最初に私がイメージしたものです。
そこから設定されている島の歴史を勉強し、島内マップを作ることにしました。
でも、島っていったいどんなところなんだろう?
というのが正直な気持ちでしたので、実際に離島へ出かけてみることに。
島の生活ってどんなものなんだろう?
そもそも島の町並みってどんな感じなの?
実際行ってみるとわかるのですが、意外と大きな山があってびっくりしました。
よくよく考えてみると、山がないと水は確保できないな、と。
水がないと人は住めませんよね。
山があれば水もあり、水があるから畑も作れて、人が住める。
そんな山の中腹に丁重に奉られた神社がある。
港だって整備されている。
こうして、私の中で島の全貌とその歴史が重なり、
最初の≪玉≫のイメージから、徐々に≪祈背島≫へと形になっていきました。
出かけた離島の事については、スタッフ雑記にて!