夢美
「う、んんっ……」
蟲を抱いたままの体勢で、夢美がごろんとベッドに寝転がる。
顔の前には、ギリギリまで接近した蟲の頭部。
目や鼻、口といった器官はハッキリしないが、やや下のほうに触手とは若干違うものが隠れていることを、夢美は知っている。
蟲は、全身から触手を伸ばして、夢美の体をあちこち弄っていった。
夢美
「あ、んっ……ふうぅんっ…………」
心地良い刺激を受けて、夢美が全身から力を抜いていく。
両脚は自然と開いていき、M字に近い形になっていった。
当然、その中心にも赤黒い触手が伸びていく。
夢美
「ふぅんっ、ん、くっ……はあぁぁ…………」
敏感な部分を責められて、夢美が艶かしく腰をくねらせる。
乳首や陰核はもちろんだが、他にもうなじ、耳たぶ、背中、腰、内股、果ては足の親指、
と蟲は各ポイントを集中的に愛撫した。
それらは全て夢美の感じる部分であり、特に耳たぶは性感帯の一つと言って良いほど
に、弄られると背中がゾクゾクするのだった。
夢美
「は、ぁ……そこ……気持ち、ぃ…………」
左右の耳たぶを裏側から弄られ、夢美はビクビクと肩を震わせた。
全身から汗が噴き出し、秘裂が微かに濡れてくる。
ピンッと勃った乳首にはぐるりと触手が巻き付き、左右に引っ張りながら胸の形を変えた。
やや痛いくらいの刺激が、たまらなく気持ちいい。
陰核もまた同様で、包皮を剥かれ、触手に巻き付かれ、クイクイと引っ張られながら快感を送り込まれていた。
夢美
「はぁっ、あ、んふぁっ……。おっ、ぱい……おま○こ……ビリビリ、する……」
夢美
「ねっ……キス、しようか…………」
夢美
「ぐむっ、ん……ぷちゅっ……ぢゅむるるるっ!!」
蟲の頭部――その下部から伸びて来た口吻と思しき器官が、夢美の口の中に入り込んでいく。 夢美はそれを音を立てて吸い上げ、舌を絡めて唾液を塗りたくっていった。
夢美
「ぴちゃっ……む、ちゅっ……れろっ、えろぉっ!
ん、もおぉっ……お、んっ、ぐぢゅるぱぁっ!」
夢美の口内で、蟲の口吻がヘビのように蠢く。
舌にグルグルと絡み付いたあと、口吻の先端が割れ、すっぽりと舌を呑み込んだ。
唇の端から、とろりと唾液が零れ落ちる。
夢美が蕩けたような表情に変わり、頬が赤く紅潮していった。
同時に舌を突き出して、自ら蟲の口吻内に差し入れようとする。
相手が蟲だからこそ味わえる快感に、夢美はどっぷりと浸かっていた。
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