【ナディア】
「まあまあ、まずは一杯」
【珠枝】
「あ、ありがとうございます!」
【七深】
「私、お酒って飲んだことないんだけど……美味しいの?」
【春奈】
「さあ……私も飲んだことありませんから」
……なぜか、ナディアが他の女性陣に酒を勧めていた。
【夏希】
「ちょ、ナディア、何しているのさ!」
【ナディア】
「何って、日本の宴会では、
周りの人達にお酌をして回るのが風習だと、フユツキに聞いたのですが……」
【夏希】
「父さん!」
【冬月】
「何を怒っているんだ夏希、本当のことじゃないか」
【夏希】
「そんなリーマン的宴会常識を持ち込まないで!」
【夏希】
「皆もそのグラスを傾けないで!」
僕は止めた。
……だけど、時すでに遅し。
既に少女達の手に持たれたグラスの中身は、彼女達の口の中に……。
……歴史は繰り返される。
【春奈】
「はれ〜、なんらかせかいがあくろばっとら〜」
【七深】
「なっくん……なっくん……」
【珠枝】
「ああ〜! せんぱいはわたしとらぶらぶになるんですから〜!
じゃましないでくださ〜い!」
アルコールの力、恐るべし。
七深、春奈、たまちゃんの三人は、あっという間に酒に溺れてしまった。
【千秋】
「きゃははははは、もっと持ってこ〜い!」
【七深】
「だめだよ〜、なっくんはわたしが〜」
【珠枝】
「だめです! わたしのものなんです!」
【春奈】
「はらほれひれはれ〜」
……ぐだぐだ。
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