舞台解説
紫肌+脚8本+赤眼=破壊力!
ナージャ
うむ、今日はてぐすの番か。しかし自己主張の少ないてぐすならば
丸め込むことも容易であろう。
上手く行けばこのコーナーをジャック出来るのではないか?
プロ子
それは横暴というものだぞナージャ!
ナージャ
貴様とて偉そうなことは言えぬわ!
前回こっそり一人で解説しようとしていたであろう?
プロ子
むぐ…………!
ナージャ
それにしても遅いなてぐすは……。
もしかしたらこのまま来ぬと言うことも……?
てぐす
遅くなりました……。
ナージャ
…………。
てぐす
……何か?
ナージャ
……いや、待ててぐす。それは反則だ。
てぐす
……?
ナージャ
わざとらしく小首を傾げるでない!
何故肌色なのだ!8本脚は何処へ消えた!?
てぐす
……脚なんて飾りです。
ナージャ
自分のアイデンティティを見事に投げっ放したな。
てぐす
今のは単なる戯言……。実はここに来る前、夜の国の鬼から言われたのです。
ナージャ
……何と言われたのだ?
てぐす
競わず、持ち味を生かせと。
ナージャ
てぐすよ。その鬼は色々とまずい。
夜の国
ナージャ
うむ、では本来の姿に戻ってもらったところで……。
今日はこの夜の国について解説するのであろう?
てぐす
ええ……。しかし、これは厳密には夜の国ではありませぬ。
ナージャ
……と言うと?
てぐす
……夜の国(よのくに)は、夕暮れと朝靄の狭間にある国。
月明りの下、すべてが領土。
住むのは、怪異。 狐狸、物の怪、鬼霊の類……。
そして、その領土を支配するのが「妖怪王」たる妾の父なのです……。
ナージャ
う……ううむ、何やらスケールの大きな話だが、ではこの祠は何なのだ?
てぐす
この祠は、妾と慎一様が初めて出会った場所……。
人間の世と夜の国を繋ぐ場所にございます……。
ナージャ
うむ……しかし中々実態がわかりにくい国であるな……。
厳密には何処にあるのか、どんな政治を行っておるのか……。
謎が多いことよ。
てぐす
謎だらけであるからこそ、「妖怪」なのです。
ナージャ
ん?そういえばいつの間にやらプロ子が行方不明になっておる。
何処へ行ったのだ?
てぐす
……ナージャ殿。神隠しと言う言葉をご存知ですか?
ナージャ
何であるかそれは?
てぐす
……突然、人が消える現象の事です。
主に神域である山中や森で起こりやすいと言われております。
ナージャ
……なるほど、やつは「神崇め」であったからな……。遂に連れて行かれたのか。(人ではないが)
てぐす
……プロ子殿……。
ちょっと鬱陶しい所もありましたけれど……悪い人ではありませんでした。
ナージャ
プロ子よ。貴様もまた強敵(とも)であった……。
終わり
プロ子
貴様ら、私を勝手に失踪させるなぁぁぁ!
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