舞台解説
最終兵器淑女
R-コマドリ
さて、生人間(なまにんげん)の皆様、待ちあぐねたでしょう。
今回は私たちの出番です。
《42》
ヤヴォール?
R-コマドリ
ええ、もちろん。我らが機械帝国アモルファスについてです。
《42》
ヤヴォール・ミステル。
R-コマドリ
……前回のあれが解説?
あれを解説と呼ぶのは解説という言葉に失礼と言うものでしょう。
所詮、田舎次元のファンタジー生物どもなどあの程度が限界です。
《42》
ヤー……ヤヴォール。
R-コマドリ
当然です。我らが科学文明はあらゆる次元で他文明を圧倒しています。
田舎次元とは違うのですよ。田舎次元とは。
今からそれを証明してさし上げましょう。
《42》
ヤヴォール……。
R-コマドリ
そこまで言わなくても?
……下賎なメイドの分際で私に意見するのですか?
身の程をわきまえなさい。
《42》
ヤ……ヤー!!
R-コマドリ
それで良いのです。さぁ、では始めましょう。
アモルファス
R-コマドリ
これが、機械帝国アモルファスを統べていらっしゃる大総統閣下の間でございます。
我らが機械帝国は大総統閣下を中心に、文字通り鋼鉄の国家を築いております。
《42》
ヤヴォール・ミステル!!
R-コマドリ
機械帝国はれっきとした人間界の国家でございます。
南極は狂気山脈に首都を構え、同じ次元なれど生人間とは比較にならない科学力と、それに比例した武力を持った国家として君臨しているのです。
《42》
ヤヴォール。
R-コマドリ
機械には様々な種別があります。
例えば私は王族機械(Frei)いわゆる上流階級と言うものです。
《42》
ヤヴォール。
R-コマドリ
そしてこの《42》は労働機械(Arbeit)皆様の想像する"ロボット"と言うものです。
命令や作業をただ実行する事しかできない、可愛そうな機械です。
《42》
……。
R-コマドリ
ちなみに私はロボットではありません。王族機械です。
ロボットとは《42》のようなものを言うのです。
王族機械たる私をロボットなど呼ぼうものなら……
《42》
ヤ……ヤヴォール?
R-コマドリ
80cm列車砲(ドーラ)の4.8t榴爆弾で
あなたの住む地域ごと吹っ飛ばしてさし上げます。

《42》
ヤヴォール!?
R-コマドリ
造作も無い事です。
アモルファスの科学は世界一チイイイイ!!
……ですから。
《42》
ヤヴォール!ヤヴォール!(汗)
R-コマドリ
……え?色々と危険??
何を言っているのですか貴女は。理解に苦しみます。
《42》
Viiiiiii……。
R-コマドリ
さて、生人間の皆様。我らが機械帝国の偉大さが少しは理解できましたか?
そしてその気になれば生人間の文明など一瞬で灰にできると言う事も……。
《42》
Nuuuuuuuuuuuuuuu!!
R-コマドリ
落ち着きなさい《42》。冗談です。
まだそんなことはしませんよ。
《42》
ヤ……ヤヴォール?
R-コマドリ
ふふふ……
それでは生人間の皆様、今回はこれで終了です。
次回をお楽しみに。
《42》四面相
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