舞台解説
ニワトリはおやつに入りますか?
ナージャ
あー、ごほん。
ニンゲン種の諸君。ご機嫌いかがかな?
プロ子
……何だこれは?いったい何が始まるのだ。
ナージャ
何だプロ子。知らぬのか?
これだからお主はプロ子なのだ。
プロ子
……若干納得のいかない貶され方だが、
まぁいい。我慢してやろう。それで、何が始まるのだ。
ナージャ
うむ。今回から我々がこのプリンセスXを解説するコーナーが始まるのだ!
舞台設定だけでなく、我々のちょっとした秘密等、
プリンセスXの魅力を余すことなくお伝えするぞ!!

プロ子
なるほど。それは良い考えだ!
"ゆーざー"たちは我々のことを理解する事ができ、
我々は自己アピールもできてまさに一石二鳥だな!
ナージャ
……存外あざといのだな。プロ子よ。
プロ子
ん?何か言ったか?ナージャ。
ところで、記念すべき第1回の今日は何を解説するのだ?
ナージャ
うむ。今回は我がゴルゴネイオン朝複合地平帝国について解説しよう。
ニンゲン種よ。心して聞くが良い。
帝国
ナージャ
これが我が帝国。ゴルゴネイオン朝複合地平帝国の町並みだ。
帝都に相応しき絢爛さであろう?
プロ子
荘厳だな。まさに帝国らしい。
ナージャ
我が母にしてゴルゴネイオン皇帝
猛き赤龍”ナーディウス11世の治める領土は、
南はレヴェ河から北は極冠まで面積にして9億ゼート。
ナージャ
軍団数701、兵の数ならば200万余。
徒歩(かち)の者まで全てが魔物。
今この瞬間も他の地平を征服・接続し、版図を拡大し続けておる。
我々の世界の7割ほどは既に帝国の手の内にあるのだ。
プロ子
つまるところはガチガチの軍事国家というわけだな。
歴史を説明すると長くなるが、我ら神聖王国とは遥か昔より因縁浅からぬ関係だ。
無論、私とナージャもな。
ナージャ
……余とプロ子は好敵手として互いを認め合う者同士だ。
慎一の父の計らいにより停戦状態になる以前は、戦場で何度も刃を交えておる。
まぁプロ子は一度も余に勝ったことは無いがな!
プロ子
あのディッケンの丘での闘いでは私の勝ちだ!
お前の部下を倒し勝利したはずだぞ!
ナージャ
"余の部下に"であろう?余に勝ったわけではない。
負け惜しみは良くないなプロ子くん!

プロ子
くぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅううぅ!!
ナージャ
うむ、簡潔だがこんな所か。
我が帝国への理解は深まったかな?ニンゲン種よ。
プロ子
……いつか倒す。必ず倒す(ぶつぶつ)
ナージャ
プロ子よ、いつまでしょげておるのだ。らしくもない。
全く、意外に傷つきやすいのだな。
ニワトリ
コケ――――――――――――――ッ!
ナージャ
む?こんな所にニワトリが。一体どこから迷い込んできたのだ?
ニワトリ
コケ――――――――――――――ッ!!
ナージャ
………………。
ナージャ
…………じゅるり
ニワトリ
!?……コケッ!?コケッ!!?コケ―――――――――!!

ゴクンッ
おわり
ナージャ
けふぅ……。うむ、中々……
さて、プロ子も意気消沈してしまったことだし、本日はここまでだ。
次回も楽しみに待っているが良い。
ナージャ
……ん?ニワトリ?
さぁ、どこへ行ったのであろうなぁ……。ふふふ……。
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