彼女が向かう先は
淫靡な臭いに満ちていた……。
「東雲 万理」は幼い頃からの夢である獣医師になるべく、大学生活を過ごしていた。
成績優秀で真面目な性格のため教員からの信頼も厚く、高く評価されている彼女だが、そんな彼女には人に言えない秘密の趣味があった。
人一倍強い(と思っている)性欲を晴らすために度々通う、とある場所。
「ソコ」は舐め回すような視線と鼻腔をくすぐる匂いに包まれていた。
「ソコ」での自慰行為は何物にも代えがたい至福の時だった。趣味といえるほど日常化したその行為は歯止めを失い、だんだんとエスカレートして行く……。
そして彼女は今日も「ソコ」へ向かう――