そまり
「ふへへぇ、先輩は優しいですねぇ」

といっても、水泳の素人の僕はタイムを計測する
くらいしか出来ないんだけど……。

由貴
「同じ部活のアリスちゃんに手伝ってもらったら?
 その方がそまりちゃんにとってもいいんじゃない?」

そまり
「駄目ですよー。そまりは人知れず努力するタイプの
 キャラなんですから」

由貴
「そ、そうなんだ……」

そまり
「だからそまりが自主練してたって事誰にも言っちゃ
 駄目ですよ。もちろんアリス先輩にも」

由貴
「わかったよ。じゃあこの事は秘密だね」

そまり
「はいっ、由貴先輩とそまりだけの秘密ですっ♪」

そう言って笑うそまりちゃんの顔は、
まるでヒマワリのように天真爛漫だった。