クロエ
「あんた、お姉ちゃんの彼氏?」

由貴
「……灰樹由貴だよ。
 アリスちゃんとはお付き合いさせてもらってる」

クロエ
「――やっぱり!!
 電話の内容をお母さんから聞いてそう思ったんだ!」

クロエ
「遊園地の写真もお母さんから見せてもらった!
 あんた、写真に写ってた人と同じだったから、
 もしかしてって思ったけど……やっぱりねっ」

クロエ
「ひぇっひぇっひぇっ!
 そっかそっかっ、やっぱりねっ、ひひっ、んひ!」

一人で勝手に全てを察したかのように笑うクロエ。

その笑い方は、アリスちゃんとはかけ離れた
品の無いものだった。

由貴
「な、なんだ、何がそんなにおかしいんだ……!?」