湊太
「――――――――――――――――――――――」

湊太が呼気のような声を漏らしながら、妖神の攻撃を回避し続ける。

今のところ、まともに受けてはいないが、完全に防戦一方だった。


「湊太……ッ!」

離れた場所で見ている翠は、ただただ不安でしかない。

力はもちろん、スピードですら、妖神のほうが上に感じられた。

湊太
「――――――――――――――――――――――」