触手の先端が、緑の膣口を押し開いた。
鈍い痛みが下腹部全体に広がってくる。
自分の体の中に、別のものが外側から入り込んでくるのは初めての経験だった。
緑
「やめ、てっ! お願い、やめてっ!
あ、あああっ、やめてよぉぉぉぉっ!!」
痛みに耐えながら、緑は裏返った声で哀願した。
相手に人語など通じないとわかっていながら、願わずにはいられなかった。
ここで犯されると言うことは、自分の純潔を散らされると言うことだ。
それは、仮に命が助かったとしても、
自分の体に一生消えない傷を付けられるのと同じことだった。