「彼女さんは、もしかして肉が苦手?」


「えっ? あ……そんな事ないです」

湊太
「もしかして、疲れた?」


「疲れ、も、あるんだけど……何か、色々考えちゃって……」


「こんなふうに生活することもできるんだなって」

湊太
「ああ……」

緑の言わんとしていることを理解して、湊太が短く声を漏らす。

夫が御子でありながら心穏やかに暮らせるのは、緑にとっての理想像だった。

いったいどうすれば、そういった余裕を持つことができるのか。

保の妻から、様々な話を聞いてみたかった。