保 「彼女さんは、もしかして肉が苦手?」
緑 「えっ? あ……そんな事ないです」
湊太 「もしかして、疲れた?」
緑 「疲れ、も、あるんだけど……何か、色々考えちゃって……」
緑 「こんなふうに生活することもできるんだなって」
湊太 「ああ……」
緑の言わんとしていることを理解して、湊太が短く声を漏らす。
夫が御子でありながら心穏やかに暮らせるのは、緑にとっての理想像だった。
いったいどうすれば、そういった余裕を持つことができるのか。
保の妻から、様々な話を聞いてみたかった。