大吾
「まあ、こんなところか。あとは情報待ちだな」


「御静屋って、妖神と戦うだけじゃないんですね」

大吾
「どこの支部もこんなもんだよ。戦う御子と、それをサポートする俺達」

大吾
「どっちもいないと、御静屋の仕事は成り立たないんだ」


「私がこうやってデータ整理してるのも、湊太の役に立ってるんでしょうか?」

大吾
「立つよ。直接的じゃないかもしれないけど、
 俺達がこうやってデータを管理してかないと、妖神に関する情報が全然まとまらないからね」


「そういうものなんですね」

大吾
「そういうものなんだ」

御静屋で仕事をすることで、緑も様々な事がわかってきた。

最初は、全員が御子になれるのかと思っていたが、
実際は限られたごく一部が変身できるだけで、
他の人間はそれこそ普通の会社員のように働いている。

もちろん、その業務内容は御子や妖神に関するものばかりで、
扱っている情報は特殊なものの塊だ。