鼎
「ふ、く、ぁぅ……!
うふふ……流石の、手つきだね……」
――先程まで、苦痛に歪んでいた顔は、
艶かしく火照り、震える唇は、
悦楽を示す喘ぎを零す。
睾丸の件と言い、規格外の精神力だが、
快楽に繋がるなら、苦痛をそれとして感じない、
――との、側面も在るのだろう。
いや、脳内麻薬の奔流が――そうさせているのか
現に――瞳孔は開き、そこから注がれる視線は、
胡乱に、濁り潤んでいる。
鼎
「っく、ふ……あ、あ、あううう……!
ん、は、ん、んんんんんん……っ!!」
呼吸に併せ、与えられる痛みと共に、
乳房が自らの一部になってゆく事、
それが――たまらないばかりに身悶えすれば、
恭二郎の溜息が、忌々しく響く――。
鼎
「は、ぁああぁぁぁ……!
カナの胸……女の子、みたぁい……!」
恭一郎
「ああ、なんと素晴らしい光景!
僕のような者が立ち会えるなど、あ、あぁあぁっ!」