乱暴に襞をかきわけ、最奥をこね回す。
――あたかも、この場所から、
今一度やり直したいとばかりに。
その、幾ら望んでも叶わない願いが、
彼の心を掻き乱す。
サヤカ
「はうっ!? く、あぅぅぅぅぅ……!!
ふ、あ、あっ、ああううぅぅぅんっ……!
ひっ、あ、あううう……」
喘ぎは何処か苦しげだが、
それも受け入れる事の痛みだとばかりに、
口端から、とめどなく零し――知らしめる。
サヤカ
「あはは……ちょっと苦しいね……っ……。
でも、こういう感覚を知って、
それで、分かる事……あるよ……?」
恭二郎
「俺も……少しばかりきついな……ははっ!」
サヤカ
「気持ちイイだけじゃ、つまんないよ。
……ちょっと痛くて苦しいから、
だから、イイの……」
潤んだ瞳は、性感――故ではない。
慈愛、それがありありと滲み出ている――。
サヤカ
「いけない事って、分かっててシちゃうの……。
心も身体も、どこか痛くて苦しくて……っ……!
でも、それが、ヨかったり……しない……?」