恭一郎
「この女は、鼎様に身を捧げているのです。
……本当の女になる為、
その、根源である箇所をね」
感覚を持っている右手、その指先が、
子宮を探り当て――そして、確と掴んで、
徐々に、引き摺り出して行く――。
マキ
「うぁっ!? う、くぁあぁぁぁぁ……!!」
鼎
「カナが、女の子になるため……そうしてくれるの?」
恭一郎が掴んでいる、楕円形をした臓器を見詰め、
柔らかに微笑みつつも、そっと告げれば、
――マキの視線が、追い縋って来る。
マキ
「っうぐ、ん、んんんんんん……!」
鼎
「マキのをカナに、くれるの?」
マキ
「……私ので、いい……?」
鼎
「マキ、ありがと。
……だいすきだよ、マキ」