スラムのような薄汚れた空気が漂い、自然の光はささず人工の灯りのみで構成された世界。
地下世界の真ん中には、薄緑掛かった電光で周囲を照らし出す超巨大なビルがある。
そのビルを中心に、真新しいもの、さび付いたものの鉄骨やパイプが天井に張り巡らされており、ビルを取り囲むように街が発展している。その街を取り囲むようにモノレールが走り、さらにその下には地下鉄が走っている。
面積350Ku。人口は150万人程で構成され、商人・売人・泥棒などと様々な職に携わる者たちがいる。
様々な人種、そしてほとんどの者が難民や貧民で構成されており、彼らはベヒモスに新天地を求めて集まった者ばかりである。中には、国を追われた凶悪犯や戦犯者なども紛れ込んでいた。
しかし、管理を任されている【ランカスター・ケミカル】は、自分達に利益のある事にしか手を貸さず、この地に住む
者達は自力でどん底から這い上がるしかなかった。ある者はそんな日常に絶望し薬物に手を出して廃人となり、
ある者は逆境に負けず手に職をつけ、難しくも生活を続けていた。
現実を見る物と目を逸らす者、夢を掴む者と挫折して絶望する者・・・。
そんな現実と虚構、富と貧困が交錯し解れる場所。
それが地下世界『ベヒモス』。
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